IPO投資のはじめ方

はじめに

IPOとは、「Initial（最初の）Public（公開の）Offering（売り物）」の略で、未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることを言います。
株式上場に際し、通常は新たに株式が公募されたり、上場前に株主が保有している株式が売り出されます。これら株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。
企業にとっては上場することにより、直接金融市場から広く資金調達することが可能となり、また上場することで知名度が上がり、社会的な信用を高めることができるといったメリットがあります。

IPO投資で利益を得る売買方法

IPOで利益を得るには、これから上場する会社の抽選申込期間中に証券会社を介して申込みを行います。
申込みを行った後、当選発表日に抽選が行われますので当選、落選、補欠当選の結果通知があります。めでたく当選されましたらそのIPO銘柄を買うことができますので、購入申込期間中に購入する意思表示をして、上場日の寄り付き前に成行売り注文を設定しておきます。寄り付きの価格が公募価格を上回っていれば、その差額が利益となります。（ここで注意しておきたいのが寄り付き前に成行き売り注文をすることが大事になってきます。なぜなら寄り付き後のIPO株は価格が上下に激しく大きく動きますので、含み益が増えれば良いのですが利益が減ってしまっては虚しいだけです。）
以上がIPO投資を行う上での基本的な戦い方になってきます。

過去のデータからIPOのリスクを理解する

以下の表は2019年度のIPO上場株のデータとなります。データを元に寄り付き前に成行き売りを行う方法でもマイナスとなる銘柄はあれど、リスクリワードが良いことが分かります。
当然ですが、どの銘柄が当選するかは分かりません。

このページでは2019年度のIPOスケジュールを例にしましたが、仮に全てのIPOに申込み、当選していたとなれば90戦78勝11敗1分となり、初値で売却していたと仮定すると14,307,700円が利益となります。
したがってIPO投資をやってみる価値は十分にあるかと思います。
参考までに過去２０年間のデータはIPOスケジュール年度別から確認できます。

IPO投資に参加する基本的な方法